3Dプリンターを導入しました。 [武者デザイン ニュース]
巷で流行りの3dプリンターですが、いよいよ当社でも導入しました!
熱溶射積層タイプの3Dプリンターです。
小さいノズルから溶けた樹脂を積層していきます。
このプリンターのユニークなところは3軸アームであること。
3箇所のアームの上下によってノズル部を制御しています。
動いているところを見ると面白いですね。
積層ピッチは0.05ミリから可能です。
そして、このアームのロッド部は
何と! カーボンなんですよ。
画像ではわかりにくいですが、ちゃんとカーボン模様になっています。
さて造形する手順としては、まずは3Dデータが必要です。
そしてこの3DデータをKisslicerというソフトを使って造形用データに変換。
ここで、積層ピッチやサポート材の設定をします。
更にプリント用データに書き出して、最後にプリントするソフトで開いて造形がスタートします。
結構手間といえば手間。
それで、造形をキレイに出すためには積層ピッチを細かくしてノズル速度をゆっくりにして精度を上げるのですが、
とにかく時間がかかります。
4センチ角のサイコロみたいなものでもキレイにプリントしようとしたら造形時間は6時間ぐらいはかかります。
更に!
やっと造形できたと思っても、形状によってはサポート材がいっぱいあるので取り除く作業があります。
大きな面であれば、ベリってはがせるけど、
スリッドみたいな細かい隙間があるとその中にサポート材があるので、それをピンセットやペンチで取り除くのですけど、細かい作業で精神的に疲れます。
積層式は重力との戦いですので、造形方向や形状を考慮しないといけないかもしれませんね。
でも、作成した3dデータが社内で立体になるのですから数十年前を考えれば夢の様な話しです。
この3dプリンタを活用してデザインしていくのが楽しみですね。