ロボットアーム「Udero」 [スタッフの独り言]
現在開発中の製品をご紹介しようかと思います。
テクノツール様と開発を進めているロボットアーム「Udero ”ウデロ”」をご紹介しようかと思います。
まずは、製品画像から
この画像は全てCGです(^^)
実はまだ開発段階のため実物がございません。
この製品が何かというと、筋ジストロフィー、多発性硬化症、脳性麻痺、リウマチ、脊髄損傷など上肢に障害がある人の支援ロボットアームなのです。
腕が思うように動かない方が、自分の腕の代わりにこのロボットアーム使って物をとったり、食べ物を口に運んだりすることができます。
基本的には車いすに取り付けて、キーパッド、ジョイスティック等のコントローラーで動かします。
取り付けているイメージはこちら。
テクノツール様 HPより
上の画像に取り付けてあるのは、オランダのARM社「アイ・アーム」というロボットアームです。
現在、テクノツールではこの製品を輸入し、国内で販売しています。
体に障害があると、どうしても人の手を借りる必要があります。
飲みたい、食べたい。開けたい、拾いたい・・・ 何をするにも人にお願いするしかありません。
ひとりの時に喉が渇けばジュースを飲んだり、お腹が減ればお菓子を食べたりする。
健常者にとっては普通でも、障害がある人にとっては大きなハードルになったりします。
それが、ロボットアームを使うことで喉が渇いた時にひとりでジュースを取って飲んだり、箱からお菓子を出してスプーンで口に運ぶといったことも可能になります。
ひとりで出来ることは自分の自信にもなり、どうしても家にこもりがちであった人も外出する機会が増えたという人もいらっしゃるようです。
また、福祉ロボットは将来的な需要の広がりも予想され、ビジネスという面でも期待されています。
今販売しているオランダのロボットアーム「アイ・アーム」は、性能的にはすばらしく操作になれれば、何と!ひとりで服を着替えたりすることもできるようです。
障害がある方にとっては自立していく上で大きな支えとなり、なにより本人の喜びであったりします。
しかしながら国内での出荷台数はあまりのびていない現実があります。
性能的には素晴らしいのですが、輸入品という面と、
保険の適用もないため全て自己負担となり、価格としては数百万円レベルになっているようです。
残念ながら価格がネックになり、使いたくても使えないといった側面があります。
そこで、テクノツールでは自社開発製品にすること保険適用を視野に入れ、低価格でより多くの方に使ってもらいたという思いから開発がスタートしています。
自社開発という言葉だけとらえればポジティブなイメージもありますが、現実にはトヨタやパナソニックみたいな大手企業のように潤沢な開発予算や人材、設備を既にもっている訳ではありません。
開発する上で設備投資も必要ですし、外部に委託する費用もでてきたりします。
そこで開発にあたっては公益財団法人東京都中小企業振興公社が実施する「平成24年度ものづくり産業基盤強化グループ支援事業」の助成を受けて、開発にあたっては芝浦工業大学 知能機械システム研究室の協力をいただきながら進めています。そして私達はデザイン分野での外部委託企業として参加しています。
今は3ヵ年計画の3年目。 試作品が出来上がるものもう少しかと思いますので、実物が見られるのを楽しみにしています。
テクノツール(株)の専用サイトがありますのでご興味があればご覧ください。
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