3dプリンタのあれこれ [04] [3Dプリンタ]
さて、3Dプリンタの最大トラブル?とは。
ノズルづまり!!
ここが肝心要な場所
1年間使用して様々なトラブルから感じたのが全てのトラブルの要因は、ここのノズルづまりに起因することが多いと思います。
ちょっとでもノズル部に問題があると、まずキレイに造形することは難しくなります。
ノズル先端の孔は0.35ミリなので、ちょっとでもゴミみたいなのが付着するともうダメ。
ガタガタ、スカスカの造形になり、最悪は詰まってエア造形になります。
そんなわけでここを分解してキレイに掃除しないといけないのですが、これがメッチャ大変!
慣れていないこともあるのですが、分解するのに四苦八苦。
ノズル周りはコンパクト設計になっていて、工具を差し込むスペースも少しで慎重に分解しなくてはいけません。
それとマニュアルにはノズルづまりの掃除には0.3ミリのドリルが必要とあります。
初め見た時、0.3ミリ? シャーペンの芯なみの細さじゃん!・・あるの?と思いましたが、ありましたね!
困ったときの東急ハンズさんにいったら、ありました〜0.3ミリのドリルが。
んで、この0.3ミリのドリル、存在感が全く無い!
これ針ではありません、ドリルなんです。先端部にちゃんとドリルの刃がついています。
ちなみにですが、
上が0.5ミリのシャープペンに芯で、下がドリル。やっぱり細いな〜
床に落としたことがあったのですが最悪なことに床のカーペットが黒っぽいので同化して全くわからない!。とにかく必死に探しましたよ!
さて、ノズル部の掃除スタート!
作業する上でのポイントですが、テーブルにタオルを敷いたほうがいいですよ。
テーブルはガラス製なので分解中に工具落とすこともあるので、ガラス面を保護する意味で敷いておきましょう。
100円ショップで売ってますよ。
ノズルづまりの原因の一つにノズル内に入っているチューブがあります。
下の画像で先端部が焦げているかと思いますが、ここに樹脂が逆流して固まりフィラメントが通りにくくなります。
ここが詰まるとフィラメントを送るギアが空回りして押し出せなくなります。
それで、これを新しいのと交換するのですが、ここでさらなる難題が・・・。
外側に使われているチューブと同素材かと思いますが、何故かそのままでは入りません。
つまりそのままでは外径が大きくノズル内にセットできないのです。
じゃぁどうるかというと、マニュアルでは伸ばせとあります。
つまりチューブの両端を引っ張って伸ばして径を細くしろということです。
もしくは、ヤスリで削れと・・・。
思わず!
WHY! JAPANESE PEOPLE!
ですよ!
別に攻めるわじゃないけど、何でそのまま入らないのかね??
この作業が結構大変なんですよ!! 何回も失敗してかなりストレスになりました。
ここは是非改善してほしいです。
そんでもって分解したら、ノズル先端部の掃除をします。
宙ぶらりんにして、加熱。その状態で綿棒をグリグリと入れてフィラメントのカスを取り除きます。
あと、先端部の細い穴は0.3ミリのドリルで、ここもグリグリとします。
これで大体はOKなんですが、私は更にこれもノズルから通しています。
ステンレスの針金です。径が0.28ミリなのでノズルの穴に入ります。
これを20センチぐらいに切って先端から通し、上下に何度か動かして掃除します。
実はこれ100円ショップで見つけました。
100円ショップは凄いです。
そして、最後の仕上げはこのスプレー。
ネットで見つけたシリコンスプレーです。
(プロスタッフ)
クレのシリコンスプレーは潤滑油として使っていますが、調べてみると耐熱温度が200度ぐらいみたいでPLAの200度設定ではちょっと心配。
他にないかと探していたら、ありました。
250度まで耐熱性があります。 シリコンスプレーは250度まで対応していますので、基本PLAは200度なので大丈夫かと思います。
正直なところ効果のほどは分かりませんが、潤滑性と離型性があるのでフィラメントがつきにくいのではないかと勝手に思っています。
これを先端ノズル内にシュっとひと吹きして終了。
この一連の作業ですが、はじめはどうしていいかわからず3時間ぐらいかかりましたね。
この手の3dプリンタ造形方式では必ずメンテは必要なので、ここがもっと楽になると助かります。
次の3dプリンタを購入する際は精度だけでなく、メンテナンス製も十分考慮しようかと思っています。
マエストロはじめて購入する3dプリンタだったので全然考えていませんでしたね。
(他の3dプリンタが簡単かどうか分かりませんが・・・)
さて、 次なるトラブルは意外なところが・・・
つづく。
3dプリンタのあれこれ [03] [3Dプリンタ]
さて、次なるトラブルはというと。
またここ!
今度はフィラメントの絡みではなく、この部品。
これは造形するためにフィラメントを送るギザギザのついた歯車部品です。
フィラメントの表面はツルツルしているので、ガッシリと喰いつかないと滑ってしまいます。
車で言えば雪道で使うスパイクタイヤみたいな機能です。
実はここがキレイな造形するためにはかなり重要な部品で、ギザギザの間にゴミが溜まったりして喰いつかないと造形不良になりがちです。
それで定期的には掃除していたのですが、それでもスカスカ造形が続く現象が発生。
サポートの方と連絡しながら色々と対処してみたのですが、中々改善せず。
どうしたものかと歯車の部品をじっと眺めていたら・・・んっ?・・・減っている? 、すり減っている。
どうやらギザギザの先端がすり減って丸まってしまい、ツルツルのフィラメントをがっしりと送れなかったようです。
それと、このとき気づいたのですが、これってもしかするとアルミ製? アルミだよね!
そうなんです金属でも柔らかいアルミで作ったギアであることが判明。他のプリンターもそうなのかは分かりませんが、せめてここは重要なところなのでステンなどの硬い材質にしてほしかったですね。
とりあえず、純正のアルミギアを購入しようかと思いましたが、他社のステンギアが使えるとの情報をGET!
Amazonでポチッとして即購入。
付け替えてみたところ問題なくフィラメントを送ってくれてます。ギザギザの感触も鋭くさすがはステンレスといった感じ。
そんなわけでこのトラブルも何とかクリアし、順調に造形を続けていたのですが・・・
さらなる最大のピンチが私を待っていました。
つづく。
3dプリンタのあれこれ [02] [3Dプリンタ]
前回書いたフィラメントの絡んだ場所はここ。
白い紐みたいなものがフィラメントですが、挿入口でぐるぐると絡んでいました。
5、6時間の造形は結構ありますので、たとえ後10分で出来上がるとしても、その最後の10分で絡んでしまったら造形失敗になります。ホント涙目ですよ。
とりあえずフィラメントの場所を工夫して絡まなくなったのですが、それでも心配なので手作りホルダーを作りました。
手作り感満載の見た目ですが、これにしてからフィラメントを送りこむトラブルはまずなくなりましたね。
アルミパイプをカットして軸にし、そこにフィラメントの軸径に合う物を3d造形してセット。
台はスチレンボードカットしてボンドで接着。
糸巻き式みたいな構造ですが、結構軽いタッチでグルグル回ります。
時間があれば、台も造形してカッコ良くしたいのですがね。
さて、次なるトラブルは・・・