初心者のCUD「カラーユニバーサルデザインとは?」第一回 [CUD]
カラーユニバーサルデザインという言葉をご存じでしょうか?
ユニバーサルデザインという言葉はだいぶ認知されてきたかと思いますが、それにカラーという文字がつくとどうなるか? ですよね。
実は私も曖昧な点があるのでブログに載せながら整理していければと思っています。
さて、多くの方は「青は青でしょう? 」「赤は赤でしょう?」という風に感じてるかと思います。
しかしながら人が見ている色のとらえ方は、実は皆さん全てが同じ色に見えているのではなく、生まれつきであったり、目の疾患であったりして色の見え方が異なる人がいらっしゃいます。
どうやら日本では500万人以上の方が存在するとのこと。
こうした異なる色の色覚を持つ人にも配慮して、より多くの方にきちんと情報が伝わるようにとつくられたデザインをカラーユニバーサルデザインといわれています。
カラーユニバーサルデザインには3つの考え方のポイントがあります。
a. 出来るだけ多くの人に見分けやすい配色を選ぶ。
b.色を見分けにくい人にも情報が伝わるようにする。
c.色の名前を用いたコミュニケーションを可能にする。
まずはじめですが、色の見え方が異なる人がいると書きました。
いわゆる色弱者の方です。
日本では男性の20人に一人。
女性が500人に一人。
日本では約300万人以上の人がいるとされています。
これは血液型が男性のAB型に匹敵するするそうですよ。
では、色弱者の方が色をどう見ているかですが、以下の画像をご覧下さい。
ただ、全ての色弱者の方がこのように見えるわけではないのでご注意下さい。
あくまで、極端な例になります。
緑と赤、そしてオレンジ色のピーマンがありますが、
一般色覚の方は色の違いがハッキリ分かります。
では、色弱者の方が見た場合は。
緑や赤という見え方ではなく、全体的に黄土色系の色味になります。
単純な色で比べてみると・・・
青色はあまり変化がありませんが、赤や緑は同じ見え方になっていますね。
例えばスーパーで赤いピーマンをお願いした場合、緑のピーマンを選ぶ可能性もあることになります。
もしそれが工作機械であれば色は違っていても同じ形のスイッチが並んでいた場合、色だけで操作を説明されても色の区別が難しいく、「あぶないときは赤のボタンを押してね」といわれても同じような色のボタンに見えていれ危険な場合もあるかもしれません。
カラーユニバーサルデザインのポイントの一つとして、色だけで情報伝えず、文字情報や図形等合わせて表示することで一般色覚、そして色弱者の方にも意味、情報がきちんと伝わる配慮をしましょう、になるかと思います。
とりあえず、第一回目はこういったところまで。
重複しますが、載せいている画像についてご注意いただきたいのですが、色の見え方の違いについてはあくまでコンピュータのソフト上のシミュレーションであり、色弱の度合いによって色の感じ方も段階があります。
色弱者の方の特性も様々ですので全ての色弱者の方がこのように見えるわけではありません。
それでは次回は色が見える仕組み、色弱者の方の特性みたいなところお話しできればと思っています。
一緒にお勉強しましょうね。
(次回に続く)