視覚誘導性自己運動錯覚を用いたリハビリ機器 [スタッフの独り言]
視覚誘導性自己運動錯覚を用いたリハビリ機器・・・これです。
不幸にも事故や脳梗塞などで片手が麻痺してしまった方は中々以前のような動きまで回復させるのは残念ながら容易ではありません。
しかくゆうどうせいじこうんどうさっかく・・・早口言葉みたいな感じですが、実は人間の脳のすばらしい働きを利用したリハビリ機器なのです。
簡単にこのリハビリ機器をご紹介したいのですが、全てを理解しているわけではありませんのであくまで素人目線ということでご容赦ください。
まず、視覚誘導性自己運動錯覚??
この視覚誘導性自己運動錯覚ですが、
「視覚情報を通して脳が運動系の刺激して体を動かしてしまうこと」。
例えば、
テレビでジェットコースターの乗車視点からカメラ映像で見ていると、映像の上り下りで無意識に体が前後してしまうことがありませんか?
映像を見た脳が実際に乗っているような錯覚をおこして、体を動かす情報を伝えるために起こる現象のようです。
これは実際は動いていないのに視覚から入ってくる情報から、あたかも動いているように感じてしまう脳の生理現象を利用し、動かなくなった手の機能回復を目指します。(こんな感じでしょうか)
それで、このデスクユニットの中は暗いですけど、こんな感じ
中には液晶モニター(左右2台)とカメラがあります。
まず、カメラで動く手の方でグー、パー、グー、パーと握ったり開いたりする動画を撮ります。
その後、その動画を動かない手の方のモニターに反転させて、グー、パー動画を映し出します。
そして、そのモニターの下側に動いていない手を入れてみますと、
あら不思議!
動かないはずの手がモニター越しにグー、パーしているではないですか!・・・という風に見えるという訳です。
このことにより脳が視覚を通して麻痺しているのではなく動いているんだぞ!という錯覚をおこし、運動神経系に刺激を続けます。
このようなリハビリを続けることで、麻痺していた手が実際に機能改善になっていく・・・みたいな感じです。
正直なところ私は先生ではありませんので間違っていたらすみません。
でも、最新のリハビリ機器として注目されているようですので、一人でも多くの患者の方が有効に利用されて麻痺していた手が少しでも動かせるようになれるといいですね。
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